山陰海岸ジオパークの浜歩き③です。
海辺の植物は逞しい生命力を秘めています。
この時期に咲く花を見て元気をもらってきました![]()

今回は丹後半島の京丹後市網野町にある掛津地区の琴引浜や
久美浜町箱石地区の浜など歩いてきました。
写真は少し大きくして見ていただけます![]()

道路沿いで前にご紹介した
ハマボッス「浜払子」とタイトゴメ「大唐米」が満開です![]()

山陰海岸ジオパークとは・・
科学的に見て特別に重要で貴重な、
あるいは美しい化石、岩石、地形、火山、断層、温泉などの地質遺産を複数含む
一種の自然公園のことです。
山陰海岸国立公園を中心とする京都府京丹後市の経ヶ岬「きょうがみさき」から
鳥取県鳥取市の湖山池「こやまいけ」西端を含めた白兎「はくと」海岸までは、
日本列島がアジア大陸の一部であった時代の岩石から、今日に至るまでの経過が
確認できる貴重な海岸です。
京丹後市のHPから抜粋させていただきました。
写真は浜ごとに載せています。
まず美しい自然海岸、琴引浜で・・・
ナミキソウ「浪来草」
シソ科タツナミソウ属
海岸の砂地に生えることからこの名前があります。今回は琴引浜の
林の中で咲くナミキソウを写しました。
茎の上部に一方向を向いて2列に花をつけています。![イメージ 30]()
京都府では丹後地域のみで見られる準絶滅危惧種です。
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岩盤の上から流れ出る滝の水は砂丘に貯められた雨水で
年中涸れることは無く地下水脈になって
岩場を流れ落ちています。
もう少し滝らしい滝を期待してましたが![]()

川の無い小さな滝、「白滝」
![イメージ 5]()
ノハナショウブ「野花菖蒲」
アヤメ科アヤメ属
京都府では準絶滅危惧種に登録されていてここは貴重な群生地
海沿いで見られるのは珍しいそうです。
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白滝の上の岩場に咲くノハナショウブです。
古くから観賞用に栽培されているハナショウブの原種で、
園芸種のハナショウブが最初に記載されたため、
園芸種のハナショウブが最初に記載されたため、
ノハナショウブはハナショウブの変種という位置づけに
なっているそうです。
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浜から見上げた岩場に咲くトキソウ「朱鷺草」
先日違う場所で
ご紹介しましたので省略させていただきまきす。
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ユウスゲ「夕萓」が早くも咲き始めていました。
また記事にする予定です。
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断層で吸水するモンキアゲハ「紋黄揚羽」
![イメージ 10]()
海底火山の噴火で撒き散らされた火山灰が海水と反応して
緑色になった地層。
この緑の火山灰を降らせた火山活動などを
グリーンタフ「緑色の凝灰岩」変動といわれています。
![イメージ 11]()
砂浜の大きなハマウド「浜独活」
セリ科シシウド属
名前は浜に生えるウドの意味で食用にはなりません。
![イメージ 12]()
私の背丈を越えるものもありました(^_^;)
![イメージ 13]()
これは打上げ貝といわれる貝殻です。
小さな綺麗な貝がいっぱい
貝拾いした子供のころが

懐かしいです。
![イメージ 14]()
続いて久美浜町箱石地区、箱石浜海岸を歩きました。
弥生時代の遺跡で、弥生土器や中国の新代のお金が出土したところで
海岸砂丘に遺物包含層がありますが
どこなのかいまだに見つけられずにいます(^^;)
浜の後ろにある小高い丘陵地に生えるウツボグサとキリンソウです。
ウツボグサ「靫草」
シソ科ウツボグサ属![イメージ 16]()
海岸近くから高原の日当たりのよい草原や道端で見られる野草です。
色が濃く綺麗でした。
![イメージ 17]()
キリンソウ「麒麟草」
ベンケイソウ科マンネンソウ属
海岸から亜高山帯までの、岩場や乾燥しやすい草原に生える
多肉質の植物です。![イメージ 18]()
そして今回の目的の花、ハマウツボです。
去年、一昨年と花期を逃し今年は2週間ほど早く訪ねました。
一斉というわけではないのですがやっと綺麗な穂に出合えました![]()

ハマウツボ「浜靫」
ハマウツボ科 ハマウツボ属
環境省カテゴリー、絶滅危惧Ⅱ類、京都府カテゴリー準絶滅危惧種に登録。
京都府内では唯一、この丹後地区で見られます。
カワラヨモギに寄生する 寄生植物です。
![イメージ 20]()
カワラヨモギはたくさん有りますが
ハマウツボがすべてに寄生しているわけではないので
ぽつぽつといった感じです。
![イメージ 21]()
花の終わった大きな穂が二本砂の中からニョキと・・![イメージ 23]()
![イメージ 22]()
ハマボウフウの群生もあちこちで見られます。
ハマボウフウ「浜防風」
セリ科ハマボウフウ属
海岸の砂地に自生する海岸性の多年草です。
![イメージ 24]()
葉っぱが香りが良く山菜として食用に
又漢方薬、民間療法薬として
利用されるところから
「八百屋防風」と呼ばることもあるとか・・・ ![イメージ 25]()
兜山「かぶとやま」
久美浜湾の南東にせり出した小高い円錐形の山で、
府内では珍しい流紋岩の溶岩からできた溶岩円頂丘です。
山の名前は、武士の兜に似ているところから
名付けられました。 高さは191.7メートル、
山頂からの眺めも素晴らしいです![]()
![イメージ 27]()

帰り道で見たホタルブクロ「蛍袋」
キキョウ科 ホタルブクロ属
京都は白が多いです。
![イメージ 28]()
今回歩いた距離は4000歩、砂浜は歩きづらいので速度も落ちましたし
歩いた割には歩数が伸びませんでした![]()

写真が多くなってすみません![]()
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最後まで見ていただいてありがとうございます(*^^*)